2019年 活躍が期待される選手 セ・リーグ野手(1)
こんにちは。
プロ野球のオープン戦ももうすぐ終了となり、レギュラーシーズンの開幕を迎えます。各チームの開幕一軍の枠も決まり始めているところですが、ここまでのオープン戦の活躍をもとに、今シーズン活躍を期待する選手を(勝手に)ピックアップしていきたいと思います。
今日はセ・リーグから3チームの野手を見ていきたいと思います。(成績は3月22日まで)
【阪神タイガーズ】
・近本光司(外野手:1年目 ドラフト1位)
15試合 57打数 16安打 打率.281 6盗塁
糸井選手と福留選手は昨年までと同様に中心選手としての活躍が期待されますが、外野手が全員固まっているわけではありません。高山選手や江越選手との競争になりますが、ドラフト1位で入団した近本選手もかなりいい位置にいるように思えます。オープン戦とはいえ、高打率をキープしているところや盗塁でも十分に戦力になるところをアピールしています。近本選手のような足のある選手が塁に出ている場面を多く作れると中軸打者の得点圏打率やチーム得点に良い影響が出そうです。
・木浪聖也(内野手:1年目 ドラフト3位)
15試合 50打数 19安打 7打点 打率.380
タイガースの内野も混戦です。ファースト、サードはナバーロ選手、大山選手が出場する機会が多そうです。一方でセカンド、ショートは糸原選手、上本選手、北篠選手、鳥谷選手で争う形でしたが、そこへルーキーの木浪選手が堂々と入ってきました。オープン戦での打率も非常に高く、ここまでチーム一番の活躍を見せているといってもいいと思います。ショート、セカンドどちらも守れるので活躍の場面も多くありそうです。
【中日ドラゴンズ】
・阿部寿樹(内野手:4年目)
13試合 22打数 7安打 3打点 打率.318
4年目を迎える阿部選手ですが、内野の争いは京田選手、高橋選手、福田選手、堂上選手、亀澤選手が一軍を占めています。しかしながら、かつての強いドラゴンズで内野を守っていた荒木選手や井端選手、森野選手という程の完全なレギュラーと言える選手がいないのが現状だと思います。阿部選手は昨シーズン18試合に出場し打率.217でした。二軍では打率.212ながら82試合に出場しました。大学から社会人を経てプロ入りした29歳ですので、今年こそはオープン戦の好調を維持して、開幕一軍入りから活躍を目指してもらいたいです。
・加藤匠馬(捕手:5年目)
12試合 23打数 7安打 打率.304
中日の捕手は谷繁元監督が正捕手から一線を引いた2014年以降、レギュラーと言える選手が定まらずに5年が過ぎています。FAで日本ハムから移籍した大野選手に期待がかかるほか、松井選手、杉山選手、桂選手とチャンスが与えられた選手は多くいます。その捕手で今年は加藤選手に注目が集まっています。昨シーズンの一軍出場はありませんでしたが、二軍で60試合以上に出場し、経験を積んだ選手です。特徴である強肩に加え、打撃でも上積みがあるとポジション争いが混戦であるだけに一軍出場の機会が増えそうです。
・楠本泰史(外野手:2年目)
15試合 41打数 17安打 2本塁打 打率.415
ベイスターズの外野手は筒香選手、ソト選手(セカンドと兼任)の存在が大きいですが、昨シーズンは桑原選手と神里選手も多く出場しました。その外野で2年目の楠本選手がオープン戦でブレイクしています。ルーキーイヤーの昨シーズンは一軍では56試合の出場、打率.205にとどまりましたが、イースタンリーグでは48試合に出場して打率.323を記録しています。一軍では桑原選手や神里選手との競争になりますが、今シーズンは出場機会を増やしていきそうです。
・佐野恵太(内野手:3年目)
13試合 26打数 9安打 1本塁打 打率.346
佐野選手は昨シーズンも一軍で73試合に出場していますので、戦力として十分に計算されている選手ではありますが、昨年の打率.230、5本塁打からのさらなる飛躍が期待されます。昨シーズンは代打での起用が多かった佐野選手ですが、一塁手としてはロペス選手がいますので、今年は外野での出場も増やしていけるとさらなる活躍が期待できるかもしれません。
セ・リーグから3チームを選んで、オープン戦で活躍している野手を紹介しました。「言うは易く行うは難し」ではありますが、各選手にとって良い滑り出しのシーズンだと思いますので、このまま活躍を見せてほしいです。