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2019年 横浜DeNAベイスターズ 攻撃陣

こんにちは。

ここ数日、各チームの打撃陣を見ていますが、今日は横浜DeNAベイスターズについて見ていきます。

昨年はセリーグ4位だったベイスターズですが、その打撃陣の成績は少し奇妙です。

チーム打率は.250でリーグ最下位、得点も572点でリーグ最下位でした。
しかしながら、ホームラン数は181本でリーグ1位でした。

ホームランが多いのに得点が少ないといった奇妙な現象の原因ですが、その原因の一つは四球の少なさではないかと思います。四球数は363個でリーグ最下位です。トップの広島は599個で230個以上の差が開いています。

ホームランバッターの多い打線ですのでもっと四球を取れても不思議ではないのですが、かなり積極的に打ちに行っている結果でしょうか。
また、犠打の71個、出塁率の.307もリーグ最下位です。

これらを考えるとホームランの多さを効果的に得点につなげることが課題として残った、といったところでしょうか。

打撃陣(選手名、打率、本塁打、打点の順)

 宮崎敏郎 .318 28本 71打点
 ソト .310  41本 95打点
 筒香嘉智 .295 38本 89打点
 ロペス .288 26本 77打点
 
上記4選手が規定打席到達です。

規定打席到達選手としては少ない気もしますが、この4人の破壊力は抜群です。
ソト選手はシーズン途中からの登録でしたが、ホームラン王も獲得しています。
存在感の高い4選手ですが、確かに打率、ホームラン数に比べると打点が少ない気もします。

 

これだけの打者が揃っていてなぜ得点が最下位だったのか、理由を探っていくなかで得点圏打率を見てみました。

宮崎敏郎 .317
ロペス .313
ソト .298
筒香嘉智 .237

筒香選手の得点圏打率は打率に比べ大きく下がっています。それだけが原因とも言いにくいところですが、得点が低かった要因の一つとはいえると思います。

昨シーズンは、2番、3番にソト選手やロペス選手が座るなかで筒香選手が4番を務める機会が多かったですので、もしかすると打順の組み方に問題があったのかもしれません。

しかしながら、今シーズンも同じようになるのか、といえば分からないところです。
必要に応じて打順を組み変える必要もあるかもしれませんね。

 それでは各ポジションごとに見ていきたいと思います。


DMM株

 

キャッチャー
 嶺井博希 91試合 .241 5本 25打点
 伊藤光 47試合 .195 1本 11打点

試合数からみると嶺井選手が正捕手といえるでしょう。髙城選手、戸柱選手にもチャンスはありそうです。

昨シーズン途中、オリックスから移籍した伊藤選手も大いにチャンスはありそうです。
特に盗塁阻止率では嶺井選手が.188であるのに対して伊藤選手は.400です。相手次第で伊藤選手が優先して出場する機会もありそうです。

ファースト
 ロペス 110試合 .288 26本 77打点
 中井大介 新入団
 
ロペス選手は守備面でも3年連続のゴールデングラブ賞選手ですので、打撃と守備の両面で試合に出続けてくれることがチームにとっては一番大切かと思います。

35歳という年齢から体調を考え休養を取る時などは、読売ジャイアンツ自由契約になりベイスターズとの契約に至った中井選手にもチャンスが出てくるかもしれません。

セカンド
 倉本寿彦 85試合 .232  1本 14打点
 柴田竜拓 113試合 .219 3本 13打点
 石川雄洋 41試合 .230 0本 7打点


セカンドはベイスターズのなかでも一番の混戦といった感じです。石川選手の失策(守備率)が少し気になりますが、だれが一番打つのか、というところで頭一つ抜けるとレギュラーに大きく近づくのではないかと思います。


サード
 宮崎敏郎 142試合 .318 28本 71打点


サードは宮崎選手で決まりと考えてよいでしょう。昨シーズンは初めてとなるゴールデングラブ賞も受賞しました。打撃、守備ともに選手としてのピークを迎えつつあるように思えます。今年もキャリアハイとなるような活躍に期待です。


ショート
 大和 113試合 .244 2本 27打点
 知野直人 新入団
 
阪神タイガースから移籍した大和選手がショートに定着していると考えてよいでしょう。他の選手ではセカンドを守る倉本選手や柴田選手の出場もありましたが、こちらでも打撃で大きく突き抜けるとチャンスがあるかもしれません。

ポジションがポジションだけになかなか誰でも、とはいかないところですが、ドラフト6位で入団した知野直人選手(新潟アルビレックスBC)が一軍キャンプに入っています。BCリーグではショートやサードを守っていたようですのでショートのレギュラー争いに入ってくるかもしれません。

外野手陣
 ソト 107試合 .310  41本 95打点
 筒香嘉智 139試合 .295 38本 89打点
 桑原将志 127試合 .261 9本 26打点
 神里和毅 86試合 .251 5本 21打点
 
内野手登録のソト選手ですが、外野での起用が多くなりそうです。ライトにソト選手、レフトに筒香選手といった布陣が今年も多そうです。

桑原選手がセンターのレギュラーといってもよいかもしれませが、乙坂選手や細川選手にも打撃次第では十分にチャンスはあるでしょう。

3割以上残すような打者がさらに出てくると恐ろしい外野手陣になりそうです。


所感
キャッチャー、セカンド、ショートはまだまだレギュラー争いの余地がありそうです。リーグ屈指の打者が中軸に座っていますので、その前でいかにランナーをためるか、といったところが課題になりそうです。

また、全体的に四球をもらってランナーをためる意識も必要かもしれません。(打線のポリシーとして早打ちに徹する、ということがあるのかもしれませんが…)

出塁率の高い1番打者の存在が打線を活性化するヒントではないかと思っています。