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2019年 千葉ロッテマリーンズ 攻撃陣

こんにちは。

今日は千葉ロッテマリーンズの打撃陣について見ていきます。

昨年はパリーグ5位だったマリーンズです。
チーム打率も.247でリーグ4位、得点は534点でリーグ5位でした。

厳しいところがホームラン数です。
パリーグで唯一3桁に届かなかったばかりか、78本は指名打者のないセリーグを含めた12球団のなかでも最下位となってしまいました。


そういう意味では地元や出身ということだけではなくFA宣言した丸佳浩選手の獲得に乗り出したのは、チーム編成を考えても当然のことだったといえるでしょう。

残念ながら、丸選手を獲得することは出来ませんでしたが、日本ハムファイターズを退団したブランドン・レアード選手と新外国人選手のケニス・バルガス選手を獲得しました。

レアード選手は昨年までの4年間で131本のホームランを記録しており、日本での実績があることは安心材料です。

今年はどのような布陣になるのか、どの選手に期待が集まりそうか、選手の昨シーズンの成績を中心に見ていきたいと思います。

 

打撃陣(選手名、打率、本塁打、打点の順)
 井上晴哉 .292 24本 99打点
 中村奨吾 .284 8本 57打点
 鈴木大地 .266 8本 49打点
 角中勝也 .265 7本 57打点
 田村龍弘 .239 3本 35打点
 藤岡裕大 .230 5本 42打点

上記6選手が規定打席到達です。
そのなかでも中村選手、鈴木選手、田村選手、藤岡選手の4選手は全試合(143試合)出場でした。大きく変わらないメンバーで安定した戦いを続けていました。
若い選手を簡単には変えずに使い続けるという井口監督の方針かもしれません。

シーズン中の打順では、主に藤岡選手が2番、井上選手が4番に定着し、3,5,6番を中村選手、鈴木選手、角中選手が固める、といった感じでした。田村選手は8番か9番でした。

井上選手の24本、99打点は中軸バッターとして活躍した印象はありますし、今シーズンは昨シーズンの実績を上回るべく、さらに飛躍してくれるのではないかと期待しています。

チームとしては、井上選手だけでなく、ホームランを打てるバッターが5番や3番に入ることで得点力や相手に与えるプレッシャーを大きくしていきたいところでしょう。

そこで、昨シーズン26本のホームランを放ったレアード選手や新外国人選手のバルガス選手に大きな期待がかかるところです。

それでは各ポジションごとに見ていきたいと思います。

キャッチャー
 田村龍弘 143試合 .239 3本 35打点
 江村直也 35試合 .063 0本 0打点

田村選手が正捕手として試合に出ていくことになるでしょう。課題としては102盗塁を許していますので、盗塁阻止率を上げていくことでしょうか。

盗塁はバッテリーの課題ですのでキャッチャーだけの問題ではありませんが、企図数142は相手からすると走りやすいと見られていると解釈できるでしょう。

 

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ファースト
 井上晴哉 133試合 .292 24本 99打点
 ケニス・バルガス 新入団
 
昨シーズンの活躍で中軸打者としての地位を確立したかに見える井上選手ですので、ファーストのレギュラーもほぼ確実と思われます。

新外国人のバルガス選手が内野手登録ですので、恐らく守るとしたらファーストではないかと思われます。ファーストを守るのか、指名打者としての起用となるのか、どちらにしても両選手には使わずにはいられないほどの活躍が期待されます。

 

セカンド
 中村奨吾 143試合 .284  8本 57打点

セカンドは中村選手一択といった状況です。昨シーズンは、守りに関しても中村選手以外でセカンドについた選手はいません。打撃もさることながら守備面でもゴールデングラブ賞に輝いています。センターラインの一角として、チームの期待を一身に担っているといった感じです。

 

サード
 鈴木大地 143試合 .266 8本 49打点
 安田尚憲 17試合 .151 1本 7打点
 レアード 120試合 .233 26本 65打点


レアード選手と鈴木選手の一騎打ちに安田選手が加わることができるか、注目が集まっています。2年目を迎える安田選手がどこまでプロの世界に適応できているのか、今年の活躍に期待がかかります。

指名打者の枠も含めてこの3選手がどのポジションをとるのか、今年の大きな注目点です。

 

ショート
 藤岡裕大 143試合 .230 5本 42打点
 
新人でありながら、143試合フル出場を果たした藤岡選手。基本的にはセカンドの中村選手同様、藤岡選手の一択といった状況です。

あとは、打率や盗塁面でもどれだけ2年目となる今年、飛躍できるか楽しみです。

 

外野手陣
 角中勝也 112試合 .265 7本 57打点
 清田育宏 96試合 .226 2本 27打点
 荻野貴司 78試合 .287 2本 25打点
 平沢大河 112試合 .213 5本 32打点
 
角中選手を中心にレギュラー争いが繰り広げられると思われます。角中選手が今年も中心選手であることに違いはないでしょうが、平沢選手、岡選手、菅野選手の活躍次第では、出番が少なくなることもあるかもしれません。

平沢選手は内野手登録となっていますが、実際には今年も外野手としての出場が多くなりそうです。

やはり打てる外野手として、誰が出てくるのかが大きな課題でもあります。そのなかで、ドラフト1位の高卒ルーキー、藤原恭大選手(大阪桐蔭高)も一軍キャンプでスタートしているところからも期待の大きさがわかります。


指名打者

レアード選手、角中選手、バルガス選手が有力かと思われます。状況によっては安田選手や福浦選手も指名打者での起用がありそうです。 

 

所感

とにかく得点力を高めることができるかが、大きな課題です。そこでレアード選手、バルガス選手がどれくらい打つかが大きな注目です。
また、外野手の層が気になります。打てる外野手が出てくるか、も大きな課題になりそうです。

個人的には平沢選手、安田選手、藤原選手といった高卒で入団したドラフト1位の選手たちが覚醒するのか、楽しみにしています。