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センバツ 準々決勝

こんにちは。

3月31日(日)はセンバツ準々決勝が行われました。
これまで、1日3試合だったセンバツもこの日だけは4試合一気に行われました。

連戦になっているチームもあり、緊張、興奮、疲労が入り混じった状態だと思いますが、泣いても笑っても最大でもあと3試合になりました。頑張ってもらいたいです。

 

それでは大会9日目になる31日(日)に行われた準々決勝4試合を振り返っていきたいと思います。

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第一試合 
 市和歌山(和歌山) vs 習志野(千葉)

市和歌山、習志野ともに2回戦と同じ先発投手となりました。1回表に習志野が先制した直後の1回裏に市和歌山が3点を挙げて逆転に成功します。習志野は2回戦同様に速めの継投で飯塚投手に繋ぎます。この継投が功を奏し、その後の市和歌山打線を0点に抑えます。

 

習志野の岩沢投手、飯塚投手ともに無四死球と安定したピッチングで大きなピンチを作ることなく抑えることが出来たと思います。

 

市和歌山の柏山投手、岩本投手も大きく崩れることなく、ピンチでも焦ることなくしっかりと投げていましたが、習志野は派手さはないものの5回、6回、7回に着実に1点ずつ得点し逆転に成功します。5回、6回とノーアウトから先頭打者がヒットで出塁しチャンスメイクします。この辺りは、打線がどの打順からもでもしっかりとヒットが出るところがとても強いです。

習志野は2回戦、準々決勝と先制されてから、1点ずつ返して逆転する試合展開です。野球はどうしても先制することが勝利に向けた大きなポイントになりますが、習志野の先制されても試合を作っていける粘り強さや精神的な強さは、この後も大きな武器になりそうです。
(市和歌山3-4習志野

 


第二試合
 明豊(大分) vs 龍谷大平安(京都)

両チームこの大会初登板の投手が先発する試合となりましたが、どちらの投手もその役割をしっかりと果たし、無得点のまま試合は進みます。どちらのチームもランナーはだすものの、決定的な一本が出ないまま延長戦に入ります。

11回裏に明豊の攻撃でショートゴロでセカンド封殺を狙った際にエラーが出てしまい、結局その後にサヨナラ安打が出て明豊が1対0で勝利します。

 

どちらが勝ってもおかしくない好ゲームでした。両チーム投手継投も上手くいきました。負けられない試合で点を取られていない投手を交代させることの難しさもあると思いますが、両校の監督の確かなゲームプランを持ち、試合の流れを的確に把握し、投手の状態をしっかりと観察していたからできたことだろうと思います。

明豊は3投手の継投で0点に抑えることが出来たのはとても大きな成果で、次戦以降にもつながるのではないかと思います。守備、攻撃いずれにしてもこのような1点の重みがある試合を経験することでチームが強くなっていくんだろうと思います。
(明豊1-0龍谷大平安

 

 

第三試合
 筑陽学園(福岡) vs 東邦(愛知)

東邦が4回に2点先制し、6回に5点を追加し試合を大きく決定づけ勝利しました。東邦は回戦と同様に石川投手が先発し7回までを投げ、後を奥田投手に託す継投で勝利しました。筑陽学園に2点は取れましたが、四死球が少なく、ランナーが溜まることが少なく、大きなピンチを作ることもありませんでした。このあたりは、東邦の強さに思えます。

 

筑陽学園も3人の投手継投でしたが、6回に捕まり、安打を6本集められてしまったのが大きかったと思います。なかなか完全に抑えられる投手がいないことで目先を変えながらの継投だったかもしれません。ランナーが溜まったところで連打されてしまい、厳しい展開となりました。

 

東邦は石川投手が通常は130キロ台のストレートですが、要所で140キロを超えるストレートでしっかりと抑えこみにかかれるところが強みになっていると思います。俗にいう”ギアを上げる”というような力の使い方を意識して出来ていると思います。ある程度、余裕をもった通常運転で抑えられていることが凄いですね。
筑陽学園2-7東邦)

 

第四試合
 明石商(兵庫) vs 智弁和歌山(和歌山)

 

智弁和歌山が押し出しで1回に先制するとその直後に明石商がホームランなどで2点とり逆転します。その後、5回に智弁和歌山が追いつき、好ゲームとなります。最後には初回にホームランを打った明石商の来田選手がこの日2本目のホームランを打ちサヨナラ勝ちとなります。

 

秋の近畿大会準決勝と同じカードになった試合ですが、秋には12対0で明石商が勝利しましたが、この日は準々決勝らしい接戦で好ゲームとなりました。智弁和歌山としては1番の来田選手一人にやられたという感じもあったかもしれません。

 

明石商はこの試合もエースの中森投手が完投し、161球を投げました。1回戦も完投で141球、2回戦は途中リリーフで68球投げています。ここまで370球の投球となっていますので、1日はさんで次戦準決勝では先発するのか、というところにも注目です。

(明石商4-3智弁和歌山

 

 

4月2日(火)のセンバツ大会のベスト4(準決勝)の対戦は以下の2試合です。
習志野(千葉) vs 明豊(大分)
東邦(愛知) vs 明石商(兵庫)

 

4月2日(火)、3日(水)も天気予報では雨の可能性は低そうです。
少し肌寒さは残りそうですが、なるべく良い条件で試合ができると良いですね。