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センバツ 7日目

こんにちは。

3月29日(金)はセンバツ大会の7日目でした。2回戦3試合が行われ、ベスト8が5校決まりました。今日8日目には3試合が行われベスト8が出そろう予定です。

1回戦は各校がどのような試合をするのか楽しみでした。秋の実績通りなのか、それとも地域の差があるのかなど色々と気になる点がありました。

 

そして2回戦になると1回戦での試合実績もありますので、1回戦とは異なる注目の点がでてきます。

 

結構、多くの学校で1回戦に投げた投手と異なる投手が先発するケースが目立ちます。昨今、甲子園を目指す学校は「エース一人だけ」というチーム体制ではなく「複数の投手を擁する」チーム体制に変わってきていることが分かります。この辺りは普段の練習や試合から意識して取り組んでいるところでしょう。

 

大会7日目の29日(金)に行われた試合を振り返っていきたいと思います。

第一試合 
 明豊(大分) vs 札幌大谷(北海道)

1点を争う好ゲームとなりました。4回表に札幌大谷がチャンスをものにできなかったその直後、4回裏に試合が動きます。札幌大谷はピンチの場面で先発の阿部投手から太田投手へ継投を行いますが、タイムリスリーベースを打たれてしまいます。


ここまで阿部投手が良く投げていただけに、継投が裏目に出てしまいました。ピンチの場面での継投はプロ野球でも難しいので、高校野球ではなおさらかもしれません。

 

試合は、4回、5回に1点ずつ得点した明豊が、6回の内野ゴロ併殺の間に与えた1点に抑えて、勝利しました。明豊は1回戦と同じく若杉投手、大畑投手の継投で1点に抑えました。前回は先発の若杉投手が3回4失点でしたが、この試合では7回1失点と活躍し、準々決勝につながる投球となりました。

 

また、神宮大会優勝校の札幌大谷でしたが、2回戦での敗退となりました。エースナンバーを付けていた西原選手はファーストでの出場でしたが、2試合通じて一度もマウンドに登ることはありませんでした。
(明豊2-1札幌大谷

 

 

第二試合
 龍谷大平安(京都) vs 盛岡大付(岩手)


龍谷大平安が1回に先制3点を奪い、その後もビッグイニングはないものの加点を続けて9対1で勝利しました。

点差だけを見ると龍谷大平安の圧勝に見えますが、安打数は盛岡大付12本、龍谷大平安13本とほぼ互角でした。龍谷大平安の先発野島投手がランナーが出た後をしっかりと抑えていたこと、そしてランナーが出て緊張が高まる場面でもエラー0の堅守でしっかりと守り切ったことが龍谷大平安の勝因ではないでしょうか。

 

龍谷大平安は、1回戦では津田学園に4安打に抑えられ、延長11回の末に2点をとり勝ちましたが、この日は盛岡大付の3人の投手に対してまんべんなく打っていましたので、このあたりも準々決勝に向けて好材料になりそうです。
龍谷大平安9-1盛岡大付


第三試合
 山梨学院(山梨) vs 筑陽学園(福岡)

1回戦24点を奪い勝利した山梨学院と福知山成美との接戦を制した筑陽学園の一戦となりました。筑陽学園は昨秋の神宮大会でも勝利を挙げているチームです。


試合は互いに1回に1点ずつ取った後、7回、8回に筑陽学園が1点ずつ加点し、山梨学院の反撃を1点に抑え、3対2で勝利します。

 

筑陽学園は1回戦で先発完投した西投手がこの日も先発しますが、4回途中でマウンドを菅井投手に譲ります。その後、西舘投手が4イニング以上を抑え勝利につなげます。西投手、西舘投手いずれもが、ピンチを作りながらも最少失点に抑えていたことが大きかったと思います。二人のピッチングは、準々決勝に向けての大きなプラス材料となりそうです。

 

山梨学院も1回戦とは変わり、緊張感のある試合となりましたが、9回二死満塁のチャンスを作るなど最後の最後まで分からない戦いで頑張ってくれたと思います。どちらが勝っていてもおかしくない、そのような好ゲームだったと思います。
(山梨学院2-3筑陽学園

 

センバツ大会はベスト8のうち5校が出揃いました。今日30日(土)も広陵・東邦の試合など目が離せません。プロ野球も開幕しましたが、球児たちの戦いにもエールを送りたいです。