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侍ジャパンシリーズ メキシコ戦 第2戦

こんにちは。

3月10日(日)はオープン戦のほか侍ジャパンシリーズメキシコ戦の第2戦が行われました。初戦は先制するも終盤逆転され2対4で敗れた侍ジャパンでしたが、第2戦は6対0でしっかりと勝ってくれました。

 

まだまだシーズンに向けての調整途中のなかでオープン戦とは異なる環境での試合ということで選ばれた選手たちは誇らしい反面、調整のペースが大変だったのではないかと思います。そのような中で初戦、第2戦と試合が崩れることなく日本の代表らしい試合を見せてくれました。


それでは投手陣から試合を振り返っていきたいと思います。


先発 原樹理(ヤクルト) 2回 1安打 0失点
   山本由伸(オリックス) 2回 2安打 0失点
   田口麗斗(読売) 1回 2安打 0失点
   三上朋也(DeNA) 1回 3安打 0失点
   森原康平(楽天) 1回 0安打 0失点
   森唯斗ソフトバンク) 1回 0安打 0失点
   山崎康晃DeNA) 1回 0安打 0失点 

まず、先発の原樹理選手ですが、初回は3番メンドーサ選手に安打を打たれるものの4番メネセス選手を打ち取り無失点に抑えます。2回はしっかりと打たせて取り三者凡退でほぼ完ぺきな投球で役目を果たしました。今年4年目のシーズンを迎えますが、今年こそは二桁勝利、そして貯金を作ってもらいたいです。

 

2番手は京セラドーム大阪を地元にするオリックスの山本由伸選手です。3回は味方のエラーがありましたが、崩れることなく抑えました。4回は1アウトから4番、5番に連打をくらいますが、後続2者を連続の空振り三振にとりピンチをしのぎました。いざ、というときに三振が取れるのは非常に大きな強みです。今年は先発転向を予定しているようですので、昨シーズンまでとは異なり常に100%ではなく、ギアを上げる余地を残しながら投げられると長いイニングも上手く乗り切っていけそうです。

 

3番手はジャイアンツの田口麗斗選手です。ノーアウトから連打を食らいピンチを作ってしまいますが、ショートゴロで併殺を取ったあとしっかりと三振に抑えて無失点で切り抜けます。田口選手は昨シーズンは不調に陥ってしまいましたので今年が勝負の年になりそうです。

 

4番手はDeNAの三上選手でした。1イニングで3安打を浴びましたが、途中で併殺に取るなど上手にしのいで無失点で切り抜けました。相手の打順も3番からの好打順でしたので少し不運だったかもしれません。初戦、2戦目とメキシコのクリーンアップはかなり打っていましたので、一番厳しいところを相手にした形になってしまったかもしれません。今回選出された選手の中では比較的年齢が上の選手という立場でした。DeNAの中でもポジションが確立されている選手でしたので、調整という面では少し大変だったかもしれません。


5番手の森原選手ですが、今年3年目を迎える投手です。1年目から一軍で活躍しましたが、昨シーズンは肘の手術のためシーズン途中からの一軍合流となりました。今年は開幕からフルで活躍が期待されます。この試合でも三者凡退に抑えました。

 


6番手、7番手は昨シーズン最優秀救援投手に輝いた森選手と山崎選手でした。どちらの投手もしっかりと三者凡退に抑えて反撃を許すことなく試合を締めくくりました。森選手はチームに戻ればサファテ選手との間でリリーフエースの座を巡る争いがあるかもしれませんが、いずれにしても仕上がりはしっかりと出来ているようです。山崎選手もストレートで空振りの三振も奪えていました。今年も期待通りの活躍をしてくれそうです。

この試合の投手陣は何よりも四死球が0というのが素晴らしかったと思います。逃げずにストライク先行で攻めていました。打たれても勝負しているので併殺になるケースも2回ありました。やはり無駄な四球がないことはとても大切ですね。

 


攻撃陣では4番に座った吉田正尚選手(オリックス)が初回に満塁本塁打を打ち、一気にリードを広げました。低めの球にもかかわらず本塁打にしてしまいましたので、打たれた投手の方が少し可哀そうになる感じでした。点差がつきましたので、試合展開としては楽に進めることができていました。

 

しかしながら、得点できたのは初回と7回だけでした。やはり投手が次から次へと変わるのでなかなか捕らえきれないというのが実情かと思います。そのなかで、初回に満塁本塁打が出た後にも四球で出た大山選手が盗塁で二塁に進んで田村選手のタイムリーで得点に繋げていました。四球と安打で1点という非常に効率の良い攻撃で得点できたのは良かったと思います。7回も1安打1死球で作ったチャンスを犠牲フライで得点に繋げていますので、簡単に連打、連打とはいかない場合にも得点を取る見本のような形だったと思います。


この侍ジャパンシリーズの2試合には、多くの若い選手がオープン戦とは違う経験が出来たのではないでしょうか。ヤクルトの村上選手やジャイアンツの吉川選手などはチームに戻ってからのポジション争いも大変だと思いますが、この経験や自信を活かせると良いですね。

 

今年の侍ジャパンは11月2日から「WBSC世界野球プレミア12」が開催されます。このプレミア12の勝敗はもちろんですが、代表として誰が選ばれるのか、というのも楽しみになります。今回のメンバーからもシーズンで活躍して、プレミア12に選ばれる選手が何人もいるのではないかと期待しています。