オープン戦 若い投手が躍動
こんにちは。
プロ野球の開幕3月29日(金)が近づいてきました。あと2週間です。そして、プロ野球開幕の前に、3月20日(水)にはメジャーリーグのシアトルマリナーズとオークランドアスレチックスの開幕戦が東京ドームで行われます。来週の水曜日にはメジャーの試合が、そしてイチロー選手や菊池雄星選手の試合が見れると思うととても楽しみです。
そして来週の3月23日(土)にはセンバツ高校野球が始まります。再来週には、メジャーリーグのアメリカ本土での開幕が3月28日(木)に控えています。実際には、日本時間では3月29日となり、ほぼ日本のプロ野球の開幕と同時になるでしょう。
少しずつ気候も暖かくなってきている最近ですが、オープン戦の話題を毎日目にしたり、耳にするだけでプロ野球の開幕が近づいてきていることを実感しています。
さて、昨日(13日)は、全チームのオープン戦6試合が開催されました。中日ドラゴンズではドラフト1位の根尾昂選手が初めて一軍のオープン戦に出場しました。同じく大阪桐蔭高校からドラフト1位で千葉ロッテマリーンズに入団した藤原恭大選手は1番センターでスタメン出場し、安打も記録するなど楽しみなニュースも多く聞かれています。
13日の試合は以下の6試合でした。
ロッテ vs ヤクルト (ZOZOマリン)
オリックス vs 西武 (シティ信金スタ)
中日 vs 阪神 (ナゴヤドーム)
楽天 vs DeNA (静岡)
広島 vs 日本ハム (マツダスタジアム)
ソフトバンク vs 読売 (ヤフオクドーム)
若い選手が頑張るなか、ヤクルトでは開幕投手が予想される小川泰弘選手、日本ハムでは上沢直之選手、西武では多和田真三郎選手が登板しています。また、広島カープからの移籍した楽天イーグルスの福井優也選手がローテーション入りをかけて登板するなど、ベテランや実績のある選手の調整も進んでいるようです。
今日はちょっと気になる選手もいる理由でヤフオクドームで行われた ソフトバンク vs 読売 を見ていきたいと思います。
読売の投手陣ですが、
先発 高橋 4回 4安打 3失点
坂本 2回 1安打 0失点
戸根 1回 0安打 0失点
宮國 1回 0安打 0失点
先発の高橋優貴選手ですが、ドラフト1位の左腕でキャンプから順調に登板を重ねており、今回オープン戦の初登板となりました。初回ツーアウトを取ったあとに、内野のエラーから出塁を許したあと4番デスパイネ選手、5番グラシアル選手、6番内川選手に3連打を食らい2失点を喫します。4番の前にエラーでの出塁は不運でしたが、全般的にストレートは左打者のインコース高目に抜けており、スライダーは低く投げていましたが、ストライクにならなかったことでカウントが悪い状態で勝負せざるを得なくなったように見受けられます。2回以降はスクリューボールも交えてある程度コントロールはまとまってきたので2回、4回は無難に抑えています。強力な打線に対し、少し慎重になった面もあったのかもしれません。先発ローテーション入りは競争が厳しくなってきているかもしれませんが、まだまだチャンスはありそうですし、シーズンを通して高橋選手の力を必要とする時があると思います。
二番手の坂本工宜選手は5回、6回の2イニングを投げました。盗塁死の1アウト以外はすべて三振という圧巻のピッチングでした。低めにボールを集める投球というよりはストレートと縦に変化するボールを思いきり投げ込むタイプのようです。オープン戦はここまで4試合に投げて無失点で開幕一軍に向けて大きく前進していると思います。昨シーズンは中継ぎから抑えにかけて不安のあるジャイアンツでしたので非常に楽しみな選手が出てきました。
三番手の戸根千明選手は4年目を迎える左腕ですが、ルーキーイヤーがキャリアハイの成績となっています。この日は7回の1イニングを三者凡退に抑えています。ストレートを続けても簡単に打たれないところを見ると状態もよさそうです。戸根選手も今年は勝負の年ですので開幕から一気にスタートダッシュを決めたいところだと思います。
四番手の宮國選手も今年は調子がよさそうです。この日も1イニングを三者凡退で抑えています。高卒2年目から一軍で活躍している力のある選手です。このあたりで一気に突き抜けた活躍をしたいところです。
一方、ソフトバンクの投手陣ですが、
先発 東浜 2.1回 3安打 2失点
奥村 0.2回 0安打 0失点
武田 3回 1安打 0失点
甲斐野 1回 0安打 0失点
モイネロ 1回 0安打 0失点
サファテ 1回 2安打 0失点
先発の東浜巨選手は、一昨年は16勝を挙げ最多勝に輝きましたが、昨年は7勝止まりとなり、今年は改めて飛躍を期待される年と言えます。今日のピッチングでは打たれた球自体は甘い球ではなく、難しい球を打たれたように思えます。しかしながら、四球を4つ出しており、安打を打たれるより先に四球で状況を難しくしてしまった感があります。ローテーションで貯金を期待される投手ですのでこの先どう調整するのかが気になります。
二番手の奥村選手は、社会人からドラフト7位で入団したルーキーですが、ここまでオープン戦4試合に登板し、安定した投球を見せています。四番手で1イニングを投げて無失点だった甲斐野選手もドラフト1位ルーキーで活躍が期待されます。甲斐野選手は150キロを超えるストレートとフォークで丸選手からの三振を含む二奪三振でアピールに成功です。ルーキーの開幕一軍への競争も熱を帯びてきています。
今日のホークスの投手陣では三番手で投げた武田翔太選手の投球が光っていました。3イニングを投げて無失点。9つのアウトのうち、7つの三振を奪っています。ストレート、カーブ、スライダー、フォークとどれでもカウントを稼げ、勝負ができる状態にありました。なかなかこれだけの球を自在に操られると、打者としては大変だと想像します。今年はこれまであまり調子が良くなく、かなり打たれることもあった武田選手ですが、調子が戻ってきたようです。良いときには手が付けられなくなる投手ですので、この先の活躍が楽しみです。
五番手、六番手は外国人選手が登板しました。そのなかでも注目していたのが、最終回を投げたサファテ選手です。昨年の怪我以来の投球になります。2安打してピンチを招いたものの最後をライトフライに打ち取り無失点で試合を締めくくりました。ここまで3球団8年間を日本で過ごし、歴代4位、現役1位の通算234セーブを記録しています。昨年は怪我のため森投手が9回を務めました。今年はどちらの投手になるのかも気になりますし、サファテ選手のセーブの記録も気になります。
投手陣では両チームとも若い選手が頑張っているように見えます。ジャイアンツの坂本選手、高橋選手であったり、ホークスの甲斐野選手は奥村選手はシーズン開幕後も一軍で活躍する可能性も大いにありそうで楽しみです。
一方、打線についてはこの日、両チームとも少し元気がなかったようです。ジャイアンツでは岡本選手、坂本選手、ビヤヌエバ選手はオープン戦で当たりが出ていません。また、ソフトバンクでは松田選手はまだまだ調整途上にありそうです。打線ではタレントが揃っている両チームですのでこれから開幕に向けて調子が上がってくるか、注目です。