野球に感謝

選手へのリスペクトや競技への想いをのせて発信します

2019年 東京ヤクルトスワローズ 攻撃陣

こんにちは。

オープン戦も始まり今シーズン開幕に向けてレギュラー争いが白熱しておりますが、今日は昨年セリーグ2位だった東京ヤクルトスワローズの攻撃陣について見ていきます。


セリーグ2位だったスワローズですが、打撃陣は打率リーグ1位の.266でした。セリーグの昨シーズンは打率は各チームかなり接近しており、2位の中日が.265、3位の広島が.262で大きな差はありません。

 

スワローズはメジャーリーグから復帰した青木宣親選手が期待通りの活躍を見せ、山田哲人選手やバレンティン選手も主軸としての活躍を見せていました。

 

シーズン当初のスタートダッシュには失敗した印象がありましたが、交流戦以降安定した戦いで最後まで戦い抜き2位となりました。


川端選手や畠山選手の本格的な復活が遅れている状態でも十分に戦える戦力を示しています。良い意味でレギュラー陣のレベルが高いのでなかなか崩せない厚い壁になっている感もありますが、そこを破ってくる若い力が出てくるとさらに面白くなりそうです。

 

【Hulu】今すぐ会員登録はこちら

打撃陣(選手名、打率、本塁打、打点の順)

 青木宣親 .327 10本 67打点
 雄平 .318  11本 67打点
 坂口智隆 .317 3本 37打点
 山田哲人 .315 34本 89打点
 バレンティン .268 38本 131打点
 西浦直亨 .242 10本 55打点
 
上記6選手が規定打席到達です。
規定打席到達選手の数としては多いほうで、捕手の中村悠平選手は規定打席には到達しませんでしたが、123試合に出場し401打席に立っています。

昨シーズンは当初、1番山田選手、2番西浦選手、3番青木選手の並びでしたが、交流戦後くらいから、1番坂口選手、2番青木選手、3番山田選手になり、チーム成績も安定した感がありました。

バレンティン選手が4番に座っていることは当然ではありますが、その後を打つ雄平選手がホームランはそれほど多くないものの、打率も高いうえに得点圏打率が高い(.356)ことがバレンティン選手の131打点に繋がり、チームの得点力を高めるのに一役買っているものと思います。

また、以前は中軸を打っていた畠山選手がベンチを温める日が増えていますが、代打では.289と好成績を残しており、今シーズンも代打の切り札的な起用になるのか、気になるところでもあります。

それでは各ポジションごとに見ていきたいと思います。

 

キャッチャー
 中村悠平 123試合 .211 5本 26打点
 井野卓 47試合 .144 0本 4打点


ここ数年でレギュラーを掴んた中村選手、年齢も今年29歳を迎え、キャリア的にもピークに差し掛かるところといってもよいと思います。打率.211は少し寂しいところもありますが、やはり投手陣からの信頼なども含めて例年通りの活躍が期待されるところだと思います。盗塁阻止率も.288とリーグのなかでも中位に位置しています。

井野選手は楽天、読売、ヤクルトと移籍してきたベテラン選手ですので良いタイミングで出場して中村選手の負担を軽減しながら、というスーパーサブ的な起用かと思います。

 

ファースト
 坂口智隆 139試合 .317 3本 37打点
 畠山和洋 75試合 .248 5本 27打点
 荒木貴裕 62試合 .218 3本 21打点
 
もともと外野手の坂口選手ですが昨シーズンはファーストでの出場が一番多くなりました。高打率ですので外野が埋まっていればファーストで起用となっています。外野手の状況次第では外野に戻ることも十分に考えられますが、高打率のリードオフマンとして今年も頑張ってくれるものと思います。

畠山選手ですが、上でも述べているとおり右の代打の切り札としての起用でしょうか。

 

セカンド
 山田哲人 140試合 .315 34本 89打点
 

セカンドはチームの顔でもあり、ミスタートリプルスリーの山田選手で決まり、といったところだと思います。万が一、山田選手の出場が叶わない場合には奥村展征選手、荒木選手、日本ハムから移籍の太田賢吾選手の出場が考えられます。

 

サード
 川端慎吾 97試合 .259 3本 31打点
 大引啓次 47試合 .350 5本 15打点
 村上宗隆 6試合 .083 1本 2打点

 

サードはスワローズのポジションの中では比較的混戦です。川端選手の本格的な復帰が遅れると村上選手など若手の選手にもチャンスが増えてくる可能性があります。

村上選手は侍ジャパンシリーズ2019のメキシコ戦のメンバーにも選ばれていますので、今年の飛躍が期待されます。

 

ショート
 西浦直亨 138試合 .242 10本 55打点
 廣岡大志 45試合 .209 2本 10打点
 吉田大成 新入団
 
昨シーズン、西浦選手がショートとしても127試合に出場し、ほぼレギュラーを掴んだ状態となりました。しかしながら、打順では当初期待された上位での起用にはこたえられず、7番を打つことが多くなりました。

打撃次第では廣岡選手や今年新入団(ドラフト8位)の吉田選手(明治安田生命)にもチャンスはありそうに思われます。

 

外野手陣
 青木宣親 127試合 .327 10本 67打点
 雄平 125試合 .318  11本 67打点
 バレンティン 142試合 .268 38本 131打点
 上田剛史 102試合 .224 1本 7打点
 田代将太郎 73試合 .323 1本 2打点


基本的には青木選手、雄平選手、バレンティン選手でほぼ決まりといったところかと思います。またこの3選手に何かあれば坂口選手が外野を守ることも十分に考えられます。

この厚い壁に向かって、ドラフト2位の中山翔太選手(法政大)や田代選手、上田選手の奮起も期待したいところです。

 

所感
ショート、サードあたりはまだまだきっちりとはレギュラーが決まっていない面もありますのでチーム内での競争になりそうです。

外野、セカンドについては打撃も優秀な選手が揃っていますので、なかなか若い選手が出てくる余地がなさそうに見えますが、外国人選手がバレンティン選手しか所属していないこともありますので、なんとか若い選手にも頑張ってもらいたいです。

オープン戦や侍ジャパンでの活躍次第で村上選手への期待が大きくなりそうです。