野球に感謝

選手へのリスペクトや競技への想いをのせて発信します

センバツ 4日目

こんにちは。

3月26日でセンバツ高校野球は大会四日目を終わりました。
この日の3試合は出場する6校のうち4校が神宮大会出場校という豪華な組み合わせとなり、楽しみな一日でした。
そして期待通り接戦となりました。3試合を簡単に振り返ってみたいと思います。


第一試合 
 筑陽学園(福岡) vs 福知山成美(京都)

 

初出場の筑陽学園近畿大会ベスト8の福知山成美との一戦でした。

筑陽学園が2回に1点先制するも、福知山成美が4回表に2点を奪い逆転に成功。それもつかの間、4回裏には筑陽学園がすぐに同点に追いつきます。がっぷり四つといった状態から7回に筑陽学園が勝ち越します。四球で得たランナーをツーベースヒットで返した1点でした。

安打も筑陽学園9本、福知山成美8本とそれ程差の無い試合に思えましたが、勝敗をわけたのは四球だったように思えます。与四球は筑陽学園0に対し、福知山成美が5でした。そして勝ち越しのランナーも四球で出たランナーでした。

筑陽学園の西投手は120キロ~130キロ台のストレートですが、カーブ、スライダー、ツーシーム、フォークなど多彩な変化球と併せてコントロール良く投げていたのが印象的です。完投するも球数は95球と省エネ投球でした。奪三振は3つと多くありませんが、そのぶん打たせてとる形で守備のリズムが良くなる投手に思います。次戦は1回戦で24点を取った山梨学院との対戦になります。楽しみな一戦になりそうです。
筑陽学園3-2福知山成美

 

第二試合
 広陵(広島) vs 八戸学院光星(青森)


第二試合は神宮大会に出場した2校の対戦となりました。

前評判の高かった広陵の河野投手は速球で150キロを超えるストレートなど評判通りの活躍を見せてくれました。また、八戸学院光星も内野ゴロから併殺を2つ奪うなど堅い守りもあり、とてもしまったゲームとなりました。

広陵は5安打のうち、3安打を5回に集め2点を奪いましたが、その他は両チームとも得点が入りませんでした。広陵の河野投手は3安打完封、八戸学院光星の後藤投手も5安打2失点で緊張感のある投手戦となりました。

広陵は勝ったものの内野のエラーが3つありましたので、2回戦に向けての課題になるかもしれません。
広陵2-0八戸学院光星

 

第三試合
 東邦(愛知) vs 富岡西(徳島)

 

21世紀枠の富岡西と愛知の東邦との対決になりましたが、好ゲームとなりました。

東邦の石川投手はこの試合、被安打7、失点1の好投で完投勝利を挙げます。第一試合の筑陽学園の西投手の多彩な変化球とは異なり、石川投手はほとんどストレートで押すピッチングです。多少スライダーは混ぜるものの、殆どがストレートです。ファールで粘られることも多く、球数が163球と多くなってしまいましたが、その分スタミナもあるようです。実際、序盤より試合後半の方が安定した投球に見えます。ストレートは少し高めに集まる傾向があるようですが、少々高い位の方が勢いがあって良いのかもしれませんね。何よりも「小細工なし」といった感じが良いですね。

富岡西も序盤は毎回のようにランナーを出していましたが、チャンスであと一本を打つことができず、得点は6回の1点にとどまってしまいました。6回も1点を取った後に二死満塁のチャンスを作りましたが、これを活かせなかったのが響いてしまいました。

一方の東邦は決勝点を挙げた7回に2点を(3点目を)取れたことが大きかったように思います。チャンスに畳みかける集中力が試合を制することに繋がったと思います。

また、21世紀枠での出場となった富岡西ですが、非常に良い戦いで四国大会ベスト4の力を発揮したと思います。
(東邦3-1富岡西)

今日で大会五日目を迎えます。ここまで天候も良く、好ゲームが続いています。

この日も地方大会優勝の桐蔭学園(神奈川)、国士館(東京)、準優勝の明石商(兵庫)、松山聖稜(愛媛)、啓新(福井)などが出場し楽しみな試合になりそうです。