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2019年 埼玉西武ライオンズ 投手陣

こんにちは。


これまで各チームの投手陣を見てきましたが、今日は昨年のパリーグ覇者である埼玉西武ライオンズを見ていきます。

昨シーズンはチーム打率.273、リーグ唯一の700点を超える761点を記録した強力な打撃陣に牽引されてシーズン中、一度も首位の座を譲ることなく走り切りました。

投手陣は最多勝を獲得した多和田真三郎選手の活躍もありましたが、チーム防御率はリーグ最下位となる4.24と優勝したチームとしては物足りない成績となりました。

今年は、ここ数年エースとして活躍した菊池雄星選手がメジャーリーグへ移籍となります。この戦力をどう埋めるか、さらには先発、抑えの核となる選手を作っていけるかが、大きな課題となりそうです。

それでは昨シーズンの成績も含めて見ていきましょう。

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先発陣 (下記成績はいずれも2018年)
 多和田真三郎 26試合 172.3回 16勝5敗 防御率3.81
 榎田大樹 23試合 132.2回 11勝4敗 防御率3.32
 十亀剣 22試合 124.1回 5勝8敗 防御率4.42
 今井達也 15試合 78.2回 5勝5敗 防御率4.81
 ※菊池雄星 23試合 163.2回 14勝4敗 防御率3.08

多和田選手の昨シーズンの活躍はとにかく素晴らしいものでした。完投5つを含む26試合の登板、172イニングは先発ローテーションの投手として優勝に大きく貢献しました。
昨シーズンと同レベルの活躍ができるかどうか、大いに注目です。

そして阪神タイガースから移籍し先発投手として一気に開花した榎田選手。規定投球回数には届きませんでしたが、シーズン22回の先発はチームに大きく貢献しました。榎田選手も今年、昨年と同様に活躍ができるかが注目です。

そして高卒からプロ2年目で1軍デビューした今井選手は勝ち星こそ5勝どまりでしたが、先発として14回の登板を果たしました。今年は一年を通して先発ローテーションの一角としての仕事が期待されます。

この先発陣に今年も十亀選手、カスティーヨ選手加わりますが、読売ジャイアンツから人的補償で移籍した内海哲也選手や移籍2年目となる高木勇人選手にもチャンスは大いにあると思われます。

それでも一年を戦い抜くことを考えると、層としてはそれ程厚くはない印象です。新外国人選手として獲得したザック・ニール選手、廖任磊(リャオ・レンレイ)選手やドラフト指名の選手の台頭が期待されます。

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中継ぎ・抑え(下記成績はいずれも2018年)
 ヒース 42試合 39.2回 13セーブ 防御率2.50
 増田達至 41試合 38.1回 14セーブ 防御率5.17
 平井克典 64試合 53回 21ホールド 防御率3.40
 野田昇吾 58試合 41回 19ホールド 防御率3.51
 武隈祥太 35試合 29.2回 9ホールド 防御率6.37
 マーティン 22試合 21.2回 10ホールド 防御率2.08

中継ぎ、抑えもヒース選手、マーティン選手を除くと安定性は少し乏しい印象です。

昨シーズンは、シーズン途中からヒース選手が抑えにおさまることでしっかりと勝ち切り、優勝に大きく貢献しました。

16年、17年と2年連続で28セーブをあげ、防御率も1点台、2点台と安定した活躍をしてきた増田選手が昨年は調子が上がらなかったことが気になります。今年は巻き返しを期待したいです。

平井選手、野田選手、武隈選手も防御率としては少し物足りなさがあるものの、年間通して登板し続けチームに貢献しています。
昨シーズンはマーティン選手がシーズン途中から加入したことで中継ぎ陣を大きく助けました。このあたりはタイミングの良い選手獲得で現場を支えるフロントのファインプレーと言えるかもしれません。

長いシーズンを戦うにはもっと選手に出てきてほしいところでしょう。
キャンプでは2軍スタートとなっていますが、左腕の小川龍也選手や昨シーズンにプロ初勝利を挙げている伊藤翔選手にも一軍で大いに活躍してもらいたいところです。

 

新入団選手

 ドラフト1位 松本航 日本体育大
 ドラフト2位 渡邉勇太朗 浦和学院
 ドラフト4位 粟津凱士 東日本国際大
 ドラフト6位 森脇亮介 セガサミー

投手に課題を持つライオンズとしては支配下で投手を4選手指名したのは納得です。
社会人・大学出身の松本選手、粟津選手、森脇選手はさっそく1軍キャンプ入りを果たしています。

松本選手はブルペンでの投球でも予測しにくい変化のツーシームが報道されていました。いきなりのローテーションもあるかもしれません。楽しみです。

所感
先発の多和田選手、榎田選手に加え、今井選手がどれだけ軸として回っていくかで今年の先発投手陣は大きく変わってくるのではないでしょうか。

若い選手が活躍するためにも、精神的にも頼れるベテランや実績のある選手の存在が欠かせないと思われます。その意味では内海選手がチームに良い影響をもたらしてくれる可能性はありそうですね。

今井選手の本格化、ニール選手、松本選手といった新戦力の飛躍があるのか、チームの成績にも大きく影響しそうです。