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2019年 埼玉西武ライオンズ 攻撃陣

こんにちは。

去年は2008年以来のリーグ優勝を果たした埼玉西武ライオンズ日本シリーズ出場は逃してしまいましたが、とにかく打ち勝った印象でした。

 

投手のチーム防御率はリーグ最低であったにもかかわらず、シーズン通して一度も1位を譲らずに走り切ったことは、いかに打線がつながり続けたのかを示していると思えます。

そのチーム打率はパリーグ1位の.273でした。本塁打こそ196本でソフトバンクの202本にリーグ1位を譲りましたが、得点792、盗塁132、四球566、出塁率.352はリーグでトップです。さらに驚きは、得点圏打率が.301と驚異の3割超です。ちなみにリーグ2位はソフトバンクの.267です。


今日は、驚異的だった埼玉西武ライオンズの野手陣を見ていきたいと思います。

打撃陣(選手名、打率、本塁打、打点の順)
 秋山翔吾 .323 24本 82打点
 外崎修汰 .287  18本 67打点
 山川穂高 .281 47本 124打点
 源田壮亮 .278 4本 57打点
 森友哉 .275 16本 80打点
 
上記5選手に楽天に移籍した浅村選手を加えた6選手が規定打席到達です。

あともう少しで規定打席到達、という選手は中村剛也選手の392打席、栗山巧選手の363打席、金子侑司選手の356打席でした。

昨シーズンのライオンズの強さの一つとしては、全試合出場が秋山選手、浅村選手、源田選手、山川選手の4人もいました。主に1番から4番を打っていた主力選手が大きな怪我もなく、高い成績を維持しながらシーズンを全うしたということは大きなポイントだったと思います。

それではポジション別に見てきます。

キャッチャー
 森友哉 136試合 .275 16本 80打点
 岡田雅利 52試合 .272 3本 7打点


森選手のキャッチャーとしての出場は81試合に留まっています。森選手以外では岡田選手と読売へ移籍した炭谷銀仁朗選手が出場していました。森選手は打撃での期待も高いこともあり、指名打者での出場もありました。

今年も森選手とともに岡田選手の活躍にも期待するところが大きいでしょう。盗塁阻止率では森選手は.373、岡田選手は.050でした。盗塁阻止率の面では森選手がかなり頼もしい数字になっています。

 


ファースト
 山川穂高 143試合 .281 47本 124打点
 

完全にファーストのレギュラーは山川選手が手中にしました。本塁打王、MVPを獲得した山川選手への期待は当然のことながら昨年以上のものでしょう。プレッシャーに負けずに今年も活躍が期待されます。

 
セカンド
 外崎修汰 119試合 .287  18本 67打点

 

昨シーズン、セカンドは浅村選手がレギュラーとして活躍していたため、今年はその穴を埋めなければなりません。その一番手としては内外野の複数ポジションを守ることが出来る外崎選手でしょう。

他の選手では、ファームで経験を積んだ呉念庭(うーねんてん)選手にもチャンスがあるかもしれません。外崎選手が他のポジションも守れるだけに、若手の選手にはチャンスのあるポジションとなりそうです。

 

サード
 中村剛也 97試合 .265 28本 74打点
 外崎修汰 119試合 .287  18本 67打点

 

シーズンの途中からではありましたが、中村剛也選手が本来の爆発的な力を見せてくれました。単純に試合数を143試合出場したと仮定すると、昨年のペースでは41本塁打となります。今年も中村選手が下位で控えていると、かなり怖い打線になりそうです。

 

ショート
 源田壮亮 143試合 .278 4本 57打点
  
昨シーズンは源田選手が全ての試合でショートの守りにつきました。2年目のジンクスも関係なく、1年通して活躍してくれました。盗塁は34記録しています。

ベストナインゴールデングラブ賞を受賞した源田選手ですので、今年も大きな怪我無く活躍してくれることが期待されます。

 
外野手陣・指名打者
 秋山翔吾 143試合 .323 24本 82打点
 外崎修汰 119試合 .287  18本 67打点
 栗山巧 114試合 .256 8本 52打点
 金子侑司 111試合 .223 1本 34打点
 メヒア 82試合 .212 9本 21本
 斉藤彰吾 59試合 .241 1本 8本

 

外野手としては秋山選手は不動ですが、外崎選手の起用方法などによっては流動的になります。栗山選手は代打としても高い打率を残していますので、先発以外の起用方法でも魅力があります。

金子選手や斉藤選手も外野手として打撃面での向上が期待されるところになります。また、ファームで99試合出場し13本塁打を記録した愛斗選手も今シーズンは1軍でのチャンスが巡ってくるかもしれません。

 

また、指名打者についてはメヒア選手と森選手が起用されることが多かった昨シーズンです。特に新外国人なども獲得していませんので、今年もこの二人が起用されることが多くなるのではないかと思います。


所感
不動のセカンドだった浅村選手が抜けたことでチーム全体が流動的になってきます。ポジションや打順の面でも、ほぼ固定して戦うことができた昨シーズンとはかなり違ってくるのではないかと予想されます。

昨シーズン並みの打撃力を維持するのはなかなか難しい面もあると思います。セカンドや外野で新しい戦力が出てくることが期待されます。