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2019年 ソフトバンクホークス 攻撃陣

こんにちは。

ソフトバンクホークスは、2014年以降、5年連続のAクラスどころか、1位か2位だけで3位すらない安定した強さを誇っています。

 

昨シーズンはお盆の頃まで3位、4位にいましたが、夏過ぎから徐々に成績上向き、8月9月で大きく貯金を作りパリーグ2位となりました。CSを勝ち上がり、日本シリーズに進出し、広島東洋カープを下し、日本一に輝いています。

 

チーム打率はパリーグ2位の.266でホームランは12球団トップの202本です。打率は高いものの四球が少なく出塁率はそれほど高くありません。その影響か、得点はトップのライオンズに100点以上離されてしまいました。

 

それでも最終的には日本一まで駆け上がるところは、経験豊かな選手を多く揃えて、勝負強さを誇るチームと言えるでしょう。

 

今日は、ソフトバンクホークスの野手陣を見ていきたいと思います。


打撃陣(選手名、打率、本塁打、打点の順)
 柳田悠岐 .352 36本 102打点
 中村晃 .292  14本 57打点
 上林誠知 .270 22本 62打点
 松田宣浩 .248 32本 82打点
 デスパイネ .238 29本 74打点
 
上記5選手が規定打席到達です。

 

あともう少しで規定打席到達、という選手は今宮健太選手の405打席、甲斐拓也選手の363打席でした。

 

昨シーズンのホークスは打順も選手の起用も比較的流動的で試合ごとに大きく変わっている印象があります。守備ではファースト、セカンドの動きは激しく、打順はさらに日ごとに変化がありました。

 

ある意味では、選手の調子、状態を見極めて采配を振るっているといえるでしょう。柳田選手の成績は際立ったものですが、ほかの選手においては特別な成績の選手ばかりではありません。それでも上位をキープし続け、最終的に2位に入るなど、選手起用がとても上手な印象があります。今シーズンも同様の戦い方になるのか、選手の固定が進むのか注目して見ていきたいと思います。

 

それではポジション別に見てきます。

 

キャッチャー
 甲斐拓也 133試合 .213 7本 37打点
 髙谷裕亮 73試合 .173 1本 4打点


甲斐選手の試合出場が30試合多くなりました。日本シリーズでのMVPの活躍もあり、今後も甲斐選手がレギュラーとして出場が多くなりそうです。盗塁阻止率は驚異の.447です。髙谷選手も盗塁阻止率は.385と高い率を残しています。


ファースト
 内川聖一 71試合 .242 8本 30打点
 川島慶三 91試合 .268 3本 16打点
 

内川選手の状態次第で選手が変わる可能性があります。昨年は内川選手の次にファーストでの出場が多いのは中村晃選手でした。このあたりも状況、状態を見ながら上手に選手起用をしているところが見受けられます。

 

ここ2年程、出場試合数が落ち込んできている内川選手です。状態によっては中村選手のほかにも福田選手や明石選手の出場も多くなるかもしれません。


 
セカンド
 牧原大成 59試合 .317  3本 26打点
 川島慶三 91試合 .268 3本 16打点
 西田哲朗 72試合 .211 4本 16打点
 髙田知季 74試合 .188 2本 15打点


昨シーズン、セカンドでは牧原選手が一番多く出場しています。打撃面や盗塁の面を見ても昨年大きく飛躍した牧原選手が一歩リードといった感じでしょうか。

また、守備面でもセカンドでの失策は0でした。シーズン終了間際の怪我でCSや日本シリーズへの出場が叶いませんでしたが、今年は年間通しての活躍が期待されます。

 


サード
 松田宣浩 143試合 .248 32本 82打点


松田選手が全試合出場を記録しています。ゴールデングラブ賞は6年連続の受賞となり、昨年はベストナインも受賞しています。

打率の低下が少し気になるところではありますが、4年連続での全試合出場ですのでまだまだ元気な松田選手を見続けることが出来るものと思います。

ショート
 今宮健太 99試合 .266 11本 45打点
  
基本的には今宮選手がレギュラーですが、昨シーズンは肘の状態や調子も落として99試合の出場にとどまっています。今宮選手以外ではセカンドと同様に西田選手や髙田選手がショートを守る可能性があります。しかしながら、守備面はもちろん、繋ぎや一発も含めて魅力のある今宮選手の年間通した活躍がホークスには必要と思います。


 
外野手陣・指名打者
 柳田悠岐 130試合 .352 36本 102打点
 中村晃 136試合 .292  14本 57打点
 上林誠知 143試合 .270 22本 62打点
 デスパイネ 116試合 .238 29本 74打点
 グラシアル 54試合 .292 9本 30本
 長谷川勇也 55試合 .287 5本 20本

外野手としてはライト上林選手、センター柳田選手、レフト中村選手が基本になるかと思います。デスパイネ指名打者となりますが、グラシアルも内外野を守ることができますので、選手起用の中でポジションが変わってくる可能性が大いにあります。

それこそ、調子を見ながら起用が変わってくるものと思います。ベテランの長谷川勇也選手も打棒健在ですので外野、指名打者としての起用がありそうです。



所感
実績のある選手も多いチームですが、内川選手、松田選手はピークを過ぎた感じもあり、少し心配な面もあります。そういう中でも上林選手が本格的にレギュラーとして活躍を始めたり、内野でも牧原選手が出てくるなど、次を担う選手が出てくるところがソフトバンクの強さのゆえんかもしれません。

今シーズンもベテラン頼みではなく、若手選手とベテランが上手く融合しながらチームを作っていくことが出来るのがホークスの強みともいえそうです。過度に外国人選手に依存していないところも若手選手が出てきやすい土壌になっているかもしれません。

今年も安定した強さを見せてくれることを期待したいです。