2019年 北海道日本ハムファイターズ 攻撃陣
こんにちは。
オープン戦開幕も近づき各チーム練習試合や対外試合が多くなってきています。
新人選手や注目選手の動向が報道されていますが、今日は北海道日本ハムファイターズについて見ていきます。
昨年はパリーグ3位だったファイターズですが、チーム打率は.251でリーグ3位でした。打率以外でも極端な数字、成績はなく、リーグの中間あたり数字が多いです。
パリーグでは西武とソフトバンクの打撃成績がちょっと頭一つ以上リードしている感じですので、優勝するには投手陣と併せて打撃の方ももう少し良い成績が必要かもしれません。
打撃陣(選手名、打率、本塁打、打点の順)
近藤健介 .323 9本 69打点
西川遥輝 .278 10本 48打点
中田翔 .265 25本 106打点
中島卓也 .261 1本 23打点
※レアード .233 26本 65打点
上記4選手が規定打席到達です。
レアード選手は契約されず、ロッテマリーンズとの契約となりました。近藤選手の打率は安定しているものがあり、打線でも3番を打つことが多く、キーマンとして活躍しています。あとは大きなところは中田選手や新外国人として加入した王柏融(わんぽーろん)選手や大田泰示選手、期待の大きい清宮幸太郎選手がどこまでやってくれるかでしょう。
ファイターズはそれほど打撃が際立った選手でなくても西川選手や中島選手のような足や守備で安定した活躍をしてくれる選手を大切にしている印象があります。
打線は大物打ちだけでは機能しませんので、長打力を持つ選手とそうでない選手が上手にかみ合わさって打線ができると良いと思います。ファイターズにはお手本のような打線になってもらいたいです。
それではポジション別に見てきます。
キャッチャー
鶴岡慎也 101試合 .243 2本 22打点
清水優心 86試合 .215 7本 21打点
石川亮 32試合 .220 0本 3打点
鶴岡選手を清水選手が追いかける形でしょうか。一発の魅力もある清水選手ですが、椎間板ヘルニア等の手術で少し今シーズンは出遅れてしまいそうです。
清水選手がマスクをかぶるときは上沢選手や村田選手が登板する機会が多く、それ以外では鶴岡選手が先発マスクをかぶることが多くなっています。盗塁阻止率では、少しの差ですが鶴岡選手の方が良い成績となっています。
年齢的にはベテランの鶴岡選手とこれから大いに経験を積んでいく清水選手という構図で、昨年以上に清水選手の出番が多くなることが、チームとしての世代交代としては望ましい形かもしれません。清水選手には手術によって良い状態で戻ってくることが望まれます。
ファースト
中田翔 140試合 .265 25本 106打点
横尾俊建 74試合 .207 9本 24打点
清宮幸太郎 53試合 .200 7本 18打点
中田選手がゴールデングラブ賞も受賞し、成績としてはレギュラーで間違いはないと思いますが、清宮選手や横尾選手の躍進があれば、指名打者との兼ね合いではファーストを守るのが誰かは時によって異なるかもしれません。
いずれにしても中田選手の活躍はもちろんのこと、清宮選手や横尾選手が中軸を打てるようになるとかなり打線の厚みが変わりますので、大きく期待されるところです。
セカンド
渡邉諒 60試合 .242 7本 14打点
石井一成 69試合 .189 1本 4打点
杉谷拳士 70試合 .231 3本 9打点
田中賢介 67試合 .295 0本 8打点
打撃では田中選手に一日の長がありそうです。若手の渡邉選手、石井選手もそこまで飛び抜けてはいませんので、競争次第では誰が出てもおかしくない状況。ファーストの横尾選手もセカンドを守る機会もありますので、打撃次第ではチャンスもありそうです。
渡邉選手は2月19日に球団から右内腹斜筋肉離れと診断されたことが発表されました。ゲーム復帰まで4-5週間はかかるようです。ポジション争いの真っ只中でとても残念だったと思います。
サード
レアード選手が抜けた後、はっきりとは決まっていません。大田泰示選手や近藤健介選手の名前も挙がっていますし、中田選手や横尾選手の可能性も示唆されています。
練習試合やオープン戦や次第で見てくるでしょう。
ショート
中島卓也 132試合 .261 1本 23打点
谷内亮太 新入団(ヤクルトから移籍)
基本的には中島選手がレギュラーとなっています。足の面も含めて中島選手が今年も有力ですが、ヤクルトから移籍した谷内選手も堅い守備が持ち味で色々と小技もできるタイプです。谷内選手はショート以外でも出番はあるかもしれません。
外野手陣・指名打者
西川遥輝 140試合 .278 10本 48打点
大田泰示 104試合 .274 14本 59打点
近藤健介 129試合 .323 9本 69打点
王柏融 新入団
ポジションとしては西川選手の外野は変わらないところでしょう。その他の選手では、ファースト、サード、外野、指名打者で中田選手、王選手、清宮選手、近藤選手、大田選手、横尾選手がポジション争いを行うことになるでしょう。
どのような布陣になるのか、まだわからない点も多いですが、大田選手も日本ハム移籍後、本格化の様相となっていますし、近藤選手の高打率、台湾で4割超の王選手などなかなか多彩で期待のできる選手が多いです。
そこへ清宮選手がどこまでやってくれるか、真価が問われる2年目ですので、非常に楽しみなシーズンになります。
所感
レアード選手が抜けたファイターズですが、抜けても穴を埋めるだけでなくさらに進化できそうな選手がいるところが魅力です。
新外国人の王選手、2年目の清宮選手、ファイターズで真価を発揮しつつある大田選手など期待の選手がいますので、とても楽しみなシーズンになりそうです。
期待の選手が力を出すためにも打線では中田選手と近藤選手がきちっと仕事をすることが大前提にもなるでしょう。足も使えるバランスの良い打線になりそうです。