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キャンプ中盤 ケガのニュースが気になります

こんにちは。

ここ数日、各チームの攻撃陣(野手)について見てきましたが、キャンプも中盤に入り少し気になるニュースも出てきました。

 


その気になるニュースとは「ケガ・故障」です。

 


中日ドラゴンズのゴールデンルーキーとして注目を集めている根尾昂選手はキャンプイン前にふくらはぎの肉離れで1軍スタートから2軍スタートに変更となりました。幸いその後は順調に回復しているようで、グランドでの練習もこなせているようです。

 


同じ中日ドラゴンズ松坂大輔選手は右肩の故障が生じました。ファンサービス中に起きた珍しいケースですが、ケガをしてしまい調整が頓挫したことと併せてファンサービスの在り方についても議論が巻き起こっています。去年の活躍に続き、今年はそれ以上の雄姿を期待していたファンが多いなかこのケガも非常に残念です。

 


他には腰痛の報道がされていた北海道日本ハムファイターズ中田翔選手ですが、ここへきて左内転筋の肉離れで別メニューを余儀なくされているようです。開幕に照準を合わせているというレベルのようですので大事には至っていないようです。

 


また、広島カープの高橋昂也選手が右肘関節の手術を行ったことが発表されました。
先日、カープの投手陣について書いた際にも6番目のローテーションの座を争う一人として名前を挙げておりましたが、今シーズン中の復帰は絶望となってしまいました。

 

grttd.hatenablog.com

 


キャンプもシート打撃(打撃投手ではなく本当の投手が投げる実践形式の打撃練習)や紅白戦、対外試合が増えてきています。選手によっては、一軍への生き残りのアピールであったり、開幕に向けての調整であったり様々ですが、これから本気度が高くなるにつれてケガが生じる可能性も増えてくるのではないかと心配になります。

 


しかしながら、最近、このブログの記事を書くにあたり、各チームの昨年のデータを見ていますが、そこで気付く事もあります。それは、どんなチームでも一人のレギュラーが出続けることは非常に難しく、一つのポジションを多くの選手でカバーしているという現実です。

 


勿論、143試合全て出ている選手もいますが、それはほんの一握りであり、理由は様々だと思いますが、リーグを代表するような選手であっても全試合出ているとは限りません。

 

現在、支配下選手登録は各球団70人までとなっており、昨シーズンの一軍選手登録は28人まででした。外国人選手の獲得や育成選手登録から支配下選手登録になるなど、シーズン中にも登録は変更することがあります。また、変更があるためシーズン当初から最大の70人を埋めているわけでもありません。

※今年から一軍選手登録枠は29人に変更

 

 

そこで昨シーズン、どれだけの選手が一軍の試合に出たかということを見てみようと思います。

 

パリーグ

 埼玉西武ライオンズ 投手31人 野手22人 計53人
 福岡ソフトバンクホークス 投手28人 野手26人 計54人
 北海道日本ハムファイターズ 投手29人 野手27人 計56人
 オリックス・バファローズ 投手28人 野手29人 計57人
 千葉ロッテマリーンズ 投手29人 野手29人 計58人
 東北楽天ゴールデンイーグルス 投手28人 野手30人 計58人

 

セリーグ

 広島東洋カープ 投手26人 野手27人 計53人
 東京ヤクルトスワローズ 投手28人 野手30人 計58人
 読売ジャイアンツ 投手26人 野手26人 計52人
 横浜DeNAベイスターズ 投手26人 野手29人 計55人
 中日ドラゴンズ 投手31人 野手24人 計55人
 阪神タイガーズ 投手30人 野手27人 計57人

 

 

パリーグは面白いように成績上位チームの方が出場選手数が少なく、下位チームの方が多い傾向がでています。一方、セリーグではそこまでハッキリとした傾向はないものの上位のカープジャイアンツはかなり少ない選手で戦ったことがわかります。



しかし、一番少なかったジャイアンツでも52人です。支配下登録選手の最大枠である70人を分母として計算してみても74%の選手が一軍の試合に出たことになります。最大の58人であるスワローズとマリーンズ、イーグルスでは82%となります。



ここで考えたいのは、143試合の長丁場を乗り切るにはかなりの選手が試合に出るということです。


ケガをした選手個人にとっては、周囲のライバル達が活躍する中で焦る気持ちもあると思います。特に軽症であった場合はなおさらかとも思いますが、開幕に出遅れたとしても長いシーズンですので、しっかりと直してから、活躍する姿を見せて欲しいです。

 

 

野球から離れますが、初場所で引退した元横綱稀勢の里(現荒磯親方)について、治療を優先せず、強硬出場したことがあとあとまで尾を引いたのではないか、との見方もありますので、そうならないように注意してもらいたいです。

 

 

また、監督やコーチの立場からしても、一人良い選手がいたとしてもその選手でシーズンを戦い続けることは難しいともいえるでしょう。いかに他の選手も起用しながら主力選手の状態を保たせるかであったり、若い選手には戦いながら経験をさせ、成長する機会を与えながら143試合を乗り切るのかという手腕が問われます。そういう意味で昨シーズンのスワローズは持っている選手の力を最大限に活用し、2位の成績を得たとも言えそうです。

 

怪我の選手はとても残念な気持ちだと思いますが、焦らずに治してもらいたいです。

 

そして怪我をした選手の復活も含めてどのように支配下選手を活用してシーズンを戦うのか、ということもプロ野球を楽しむポイントの一つかもしれません。