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高野連 「投手の障害予防に関する有識者会議」立ち上げへ

こんにちは。

 

2月20日、日本高校野球連盟(高野連)が理事会を開催しました。
新潟県高野連が春季大会で導入を予定していた投球数制限について再考を申し入れることを決めたようです。

 

投球数制限については議論の余地もあり、勝敗に影響する規制であることから全国で足並みを揃えて検討すべき課題ということが理由のようです。

 

その一方で「投手の障害予防に関する有識者会議」を立ち上げて1年を目途に具体策をまとめることも決めたようです。

 

これまでにも本ブログでも何度か、投球制限について取り上げてきました。

 

grttd.hatenablog.com

 

なかなかすぐに全体としての結論を出せる問題ではないので深い議論が必要だと思います。今回立ち上げを決めた「有識者会議」には医師や弁護士などを含めたメンバーで構成されるようですが、決まった結論を作るための議論ではなく時間をかけてでも意味のある議論をしてもらいたいと思います。

 

以前のブログでも取り上げたように、米国では投球による障害についてかなり学術的に分析が進んでいます。このようなエビデンスを基礎とした考え方がすぐに日本に取り入れられるかは難しい面もありますが、それでも以前に比べて受け入れやすくはなってきたのではないかと思います。

 

日本のスポーツ文化も「巨人の星」や「アタックナンバーワン」などに代表される精神性や根性を賛美する形からかなり変わってきています。特に指導方法や指導者の在り方については数年前まで認められていたものが、即問題となる時代にもなってきました。

 

余談ですが、漫画「キャプテン」や「プレイボール」(作者ちばあきお)は今読んでも楽しめる作品で大好きな漫画の一つです。しかしながら、どついたり、蹴飛ばしたりするのが当たり前に描かれており時代を感じます。

 

今回立ち上げる「有識者会議」の内容次第では、今後のアマチュア野球の方向性を大きく変える可能性もあります。すぐに実行が可能なことから、年月をかけて浸透させていかなければならないこともあると思います。

 

もしかすると数年後には高校野球の在り方やルールが変わっているかもしれません。
これから、どのような議論がされるのか見守っていきたいと思います。